家族5人中3人がコロナ陽性になった話〜ホテル編

快適なホテル暮らし

 前回はホテルに入るまでを書きましたが、ホテルに入ってからのことを書きます。

 ホテルは博多駅前のグリーンホテル2号館です。

 部屋は10階のツインルーム、娘と二人暮らしです。

 まず部屋に入って思ったのは、

   広い

と言うことでした。

 ツインの部屋なのでベッドが2つあるのは当然として、大人が横になれる大きさのソファがあり、テーブルとテレビ台一体型の机と椅子1脚広さは10畳くらいの広さがありそうです。

 お風呂はユニットで、風呂とトイレが一体型タイプ。

 コンセントが洗面所とテレビの近くにしか無いのが残念でした。ベッドの近くにも欲しかったです。

 ただ、部屋が広く、快適なホテル暮らしとなりました。

ホテルの食事について

 ホテルによって食事内容が全く違うらしく、どこぞのホテルは良かった、あのホテルはいまいちだった、等々色々な話がありますが、私たちが泊まったホテルは、朝は助六かサンドイッチが交互、お昼と夜は立派なお弁当と、文句を言うのが申し訳ないくらいの立派な食事が出てきました。

 ただ、どこでも言われている通り、野菜と汁物がなく、飲み物も水とお茶とアクエリアスしかないため、生野菜が欲しくはなりました。

 ただ隔離中の身ですから、そんな贅沢なんて言えません。自宅に戻っての楽しみに色々食べたいものをリストアップするのも良い時間潰しです。

ホテル療養中について

 私は、ホテル療養中の最初の4日間はずっと39度前後の熱が出ており、呼吸器系の症状がないだけで、全く体が動かず、ずっと横になっていたのですが、その際にも体調確認の電話が朝夕の2回掛かってきて、さらに薬を飲む時も一々看護師さんに連絡をして下さい、と言われていました。

 この電話をする時が、部屋の広さが問題となってきます。

 枕元に電話があれば良いのですが、起きて3歩の距離に電話があり、起きるのがキツい状態の時に、電話が掛かってきて起きて電話を取る、と言う行動が辛くて辛くてたまりませんでした。

 娘に関しては全くの無症状で、ホテルに行ってからは一度も熱も出ず、健康体そのものだったのですが、元気が有り余って少し可哀想でした。

 一度、義父さんから差し入れをいただいたのですが、午前中に差し入れに持ってきて、中身を検品して各自に配られるのが午後3時過ぎと言うことで、手元に差し入れが来るまで結構な時間を要します。

 係の人によれば、グリーンホテルだけで300人くらいの療養者がいるのでと言っていたのですが、300人ものコロナ患者を対応しなければならないなんて、係の人には頭が上がりません。

 せめて自販機くらいは使えたら良かったのですが、自販機の入り口は封鎖してあり、自販機での購入もできず、子供用の食事も無かったので、子供に食べさせる物を考えるのも大変でした。

 お弁当は美味しいのですが、大人用の松花堂弁当みたいな感じで、中々子供が食べる物が少なかったので、その点でも子供には不便をかけたと思います。

ホテル退所について

 発症から10日経てば退所の検討がなされますが、私の場合は娘と一緒にホテルに入ったため、娘と合わせての退所と言う配慮をしていただきました。

 5歳の娘を一人置いて先に自分だけ退所するわけにも行かないので当然といえば当然ですが、私の熱が下がって72時間以上が経って、娘のコロナ判明から10日が過ぎたタイミングで退所の案内の電話があります。

 それが本日の出来事でした。

 明日の朝まで何事もなければ、明日の午前中にはホテルを退所し、自宅療養へと移ります。

 このまま子供と一緒に自宅に帰るのを楽しみにしています。

保健所の対応について

濃厚接触者の検査について

 連絡はそこそこ早くしてくれて、濃厚接触者の検査も直ぐ受けることができました。

 私の姉は福岡市に住んでいるのですが、姉も父の濃厚接触者ということで、福岡市保健所からの連絡を待っていたのですが、福岡市の保健所は忙しくて連絡もままならいみたいで、濃厚接触者と判明して、4日目にようやく検査を受けることができたようです。

 また、検査を受けても結果が出るまで3日から4日かかると言われて、結局姉の検査結果が判明したのが、父が陽性判明して約1週間掛かっていました。

 熱もなく、症状もなかったから余計検査まで時間がかかったのか、福岡市内の体制の問題なのか、このような状況ではなかなか、対応がうまくいっているとはとても言えない状況だなと思いました。

家族への対応について

 今回夫婦2人と、子供3人の内一番下の娘の計3人がコロナ陽性となったのですが、子供に対する対応が全くできていないと思いました。

 例えば、親がコロナ陽性になった場合、子供がいるんで自宅療養と言えば簡単にOKになり、子供が陽性になれば、他の家族に移ったらいけないからとホテル療養をさせられる、この違いが全く分かりませんでした。

 子供を自宅内完全隔離で療養させることは、絶対にダメと言われたのですが、結局ホテルに行くまでに3日かかった結果、妻にまでコロナが移ってしまうという最悪な結果になってしまったのです。

 いつ妻に移ったのかは分かりませんが、娘がコロナ陽性である以上、常に一緒の妻にも移っていても当然と言えば当然のことだと思います。

 なのに、一律で子供の自宅療養は認められ無い、と言う対応はいかがなものかと思います。

 ホテルでの受け入れも全く子供を想定しておらず、食事は大人用しかなく、ベッドメイクも自分自身で行わなくてはならず、とても5歳の娘が一人で生活できる環境ではありませんでした。

 子供については、無症状の子の方が多く、環境の変化に対するストレス等を考えると、自宅療養の方が良いような気がしますが、いかがなもんでしょうか?

 また、両親がコロナ陽性の場合で、ホテル療養を行う場合は、PCR検査を受けた上で施設に入ってもらいます、と言われたのですが、それができるなら、PCR検査を受けた上で、祖母に面倒を見てもらうと言うことも可能なのではないでしょうか?

 保健所の方に確認しても、濃厚接触者であれば、他の人と接触することはできません。なので、祖父母に自宅で子供の面倒を見させることはできません、と言われるだけでした。

 子供たちに聞いても、絶対に施設には行きたくない、と言うので、妻はキツいながらも、自宅療養を選択して、自宅内で隔離していたのですが、妻には大変迷惑をかけることになってしまい、非常に申し訳ない思いでいっぱいです。

総合的に

 このコロナ禍に非常に大変な思いで、保健所の職員の方は対応を行なっていることと思います。

 また、子供が関係する対応は非常に難しいということも分かってはいます。

 ただ、お役所的な対応が強過ぎるのではないか、と言う思いがあります。

 特にコロナを移させないためと言う割には、ホテルに移送するまでの間があったり、コロナ陽性になった時点で、家族も含めて外出禁止、買い物禁止、他の人との接触禁止、なのに、PCR検査は中々受けさせてくれない、こういう過去に例がない緊急事態なので、対応も難しいのも分かるのですが、子供に関する対応は、聞くたびに回答が違っていたりするので、もう少し、子供に関する対応も考えていただけたらなと思いました。

最後に

 今回、まさかのコロナ陽性ということで、世間に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいですが、最後に、コロナ陽性となって思うことを記載したいと思います。

 それは、

   相当お金を使っている

と言うことです。

 PCR検査にしろ、NEAR検査にしろ、普通に受けたら1万円から2万円くらいかかるものが、全てタダ、ホテル代と食費もタダ、自宅からホテルまで、なぜか九州自動車道経由の福岡都市高速乗って行く、めちゃくちゃ申し訳ないくらいにお金を使っています。

 自宅から博多駅までは、どう考えても九州自動車道を通らない方が早く着くにも関わらず、距離が遠く、高速代まで支払って、九州自動車道を通るなんて、結構無駄なことをしているように思います。

 結局国のお金だから、なんぼでも使おうという気持ちがあるのかなと勝手に思ってしまいます。

 お弁当にしても、毎日立派なお弁当で、お茶や水もたくさんもらえて、生活をしていくには必要十分すぎる環境のもと、他の陽性者の中には、メモ書きで

   野菜を出せ

とか理解に苦しむメモ書きを書いている人もいましたが、ホテルの方達は我々が少しでも快適に生活ができるように苦慮していたことと思います。

 ただ、予算は非常に潤沢に使用している様子は感じました。

 今後はしっかり働いて、自分や家族が使った分以上の税金をしっかりと納めていかないといけないなと強く感じました。

 

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