序章
私のV7Racerは2020年7月に、2013年式を走行距離410kmという低走行車両を購入したのですが、購入当初より、エンジンが冷えている時はギアがちょいと硬かったり、1速がわかりにくいということがあったのですが、当初は
乾式クラッチだからこういう物なのかな?
と考えていました。(まさか数百キロでギアオイルのせいだとは全く思わず。年式も考えなければいけませんでしたね)
そこから約800km走行して、特に乗り出し直後(エンジン暖気後)1速から2速に変速ができなくなるという現象が発生してしまいました。
2、3分くらい走ればスムーズに変速できるようになるのですが、明らかにおかしい。
こりゃギアオイル交換をしなければならないでしょ!
っとようやく気づき、ギアオイル交換を行うことにしました。
ついでに通常1000キロ点検時に行うであろう、エンジンオイルとシャフトドライブのオイル(ファイナルギアオイル?)も合わせて交換することに。
エンジンオイル交換
エンジンオイル交換はフィルターを変えなければ非常に簡単です。
フィルターを交換する場合は結構大変(キャップの塗装が溶けて固着する)みたいです。
ちょっと変わっているのがドレンプラグが2箇所あり、それぞれ 17mと19mが必要です。
そして、下の写真のレベルゲージですが、本来は完全に閉めてオイル量をチェックするものと思っていたのですが、イタリア人曰く「どっちでも良いよ」らしいのであんまり気にしないようにします。
そしてドレンプラグですが、
見ての通りスペースは広大にありますので、「19mなんてスパナやメガネ持ってないよ」という方でも安心です。ソケットが十分使えます。何ならディープソケットも楽勝です。
当初のオイル量が明らかに多かった(レベルゲージを振り切るくらい)のですが、そこそこ汚いオイルで、交換してよかったです。
使用したオイルは普通の国産オイルです。
ギアオイル交換
そしてギアオイルなのですが
10mの六角の方はなんてないのですが、ドレンボルトがエキパイを繋ぐパイプと微妙に干渉します。
抜けないことはないのですが、ギリギリの長さです。エキパイを外した方がかなり簡単に綺麗に終わります。
ここのオイルを抜くと新品オイルよりクリアなオイルで
本当にオイルか?
と思うほどで、触ってみると、通常よりサラサラになっているみたいで、やっぱり
だいぶ劣化が進んでるのかな
という感じでした。
ドレンボルトに鉄粉はほぼ付着していなかったです。
ファイナルギアオイル交換
今までシャフトドライブ車にはドラッグスターとFJRの2台に乗っていたのですが、2台ともここのオイルを交換したことがありませんでした。
なので初めてファイナルギアオイルなるものを交換しました。
そしたらここも3箇所ネジを外さないといけないのですね。
最初ドレンボルトと間違えて、オイル注入口を開けてオイルが出てこなくて
あれ?
と恥ずかしながら思ってしまいました。
考えたらこんなに高い位置からオイルが出てくるわけないんですけどね。
ホイールにオイルが付かないように気をつけながらオイルを排出すると、ギアオイルと違って、真っ黒なオイルが出てきました。
ファイナルにはモリブデン配合のオイルを使わないといけないんですかね?
購入したオイルはモリブデン配合ではないのですけど、取り敢えず様子見です。
ってことで、指定粘度の
Gulfオイル(オイル缶のデザインが好きなため選びました。)
を170m注入して終了です。
オイル交換の結果
劇的に変速が変わりました。
取り敢えずギア間の渋いところが全く無くなり、1速も非常に分かりやすい。
変速も
今までは普通では無かったのだ!
と思わせるほどスムーズになりました。
今までは、
乗ったら楽しいけど、変速がスムーズだったらもっと良いのに。
と思っていました。
しかし、多分本来の姿であろうオイル交換後は、滑らかなシフトフィールに、適切なシフトストローク、節度あるシフト入力、どれをとっても別物に進化したようなスムーズさになってしまいました。
1速でもさらに下に踏み込めるのはどうしようもない(今まで乗っていたバイクは1速に入れたらそれ以上踏み込めませんでした。)ので、そこは気にしませんが、よりこのバイクが好きになってしまいました。
これからは、少しでもギアが渋くなってきたらギアオイル交換を行おうと思います。
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