Motoguzzi V7Racer 感想

シャフトドライブについて

 ここ数年、FJR1300とモトグッチV7レーサーしか乗ってなかったので、みんながよく言う、シャフトドライブの癖というものが、さっぱり分かっていませんでした。

 もともと、CB1300SBからFJR1300に乗り換えた際も、全く違和感無く乗り換えて、チェーンとシャフトドライブの差なんて、気にもしていなかったのですが、最近知人のCB1300に乗る機会があり、あまりにもアクセルのシビアさとダイレクトさに驚きました。

 ちょっとアクセルを捻るだけで、グッと加速が始まる感じ、FJR1300やモトグッチV7レーサーではアクセルを捻るとじっくり加速が始まる感じ、乗り比べて初めてシャフトドライブの癖というものが分かりました。

 ダイレクトさには欠けるかもしれませんが、私はシャフトドライブの方が感覚がマッチしてます。

 私自身の感覚がダイレクトじゃないからかもしれませんが、アクセル開度と加速していく感じが自分の思い描く通りの加速感が得られるのです。

 CB1300だと体が置いていかれる感じがして、ちょっとストレスを感じます。

エンジンについて

 散々言っている通り、40馬力しかありません。

 ただ、150馬力のFJR1300から乗り換えても全くパワー不足を感じません。

 0km/h−100km/hだったり、100km/hからの加速で言ったら比べ物にならないのでしょうが、そんなことをするシチュエーションは公道ではありません。

 普段使いでは、街乗りから高速まで、不便に思う場面は皆無です。

 CB1300SBからFJR1300に乗り換えた時は、50馬力上がって、あまりに加速が良くて感動していたので、今回100馬力以上も馬力が下がったので、どんだけショックを受けるかと思っていましたが、全くでした。

 今時のV7は52馬力あるから、もっと余裕があるのでしょうね。

ミッションについて

 よく大型バイクは、トルクもあるから、1速当たりの守備範囲が広くて、ギアチェンジの楽しさがない、1速で100キロまで加速できる、5速(6速)に入れておけばギアチェンジする必要が無くて、面白くない、などと言う人がいますが、本当にそうなのでしょうかね?

 少なくとも私は、150馬力のFJR1300に乗っている時でも、適切なギアチェンジがよりバイクを楽しむ事ができると考え、カーブ手前や加速前にはギアチェンジを行い、加速中も適切にギアチェンジを行ってましたし、モトグッチに変わった今もギアチェンジの楽しさを味わっています。

 1速入れてもなお踏み込めるのはまだまだ慣れませんが、乾式クラッチも私には違いがよくわかりません。

乗車姿勢について

 V7Racerはセパハンでバックステップです。

 長時間のツーリングは結構腰にきます。

 楽をするために、腕を突っ張ってしまう事もあります。

 モトグッチに乗り始めた当初は、あまりにも好きすぎて、そんな事は全く気になりませんでしたが、前述の通り、久々にCB1300に乗ってみて、あまりの乗車姿勢の違いに気がつきました。

 あとタンク形状のせいか、私の足が短いせいか分かりませんが、ニーグリップが微妙にしにくいです。

 今まで、バイクのタンク形状は、ニーグリップしやすいような形状になっていると勝手に思っていましたが、モトグッチのタンクは変な位置に出っ張りがあって、膝の置き場所によっては当たってしまいます。

 私のV7はロケットカウルとアルカンターラのシートが付いています。

 FJR1300にもフロントスクリーンが付いていて、電動で上下して、一番上に上げた時は直接風が当たることはほとんどないので、高速道路での疲労感が全く違ったのですが、私のロケットカウルは見た目優先なのか、防風効果はあまり感じられません。

 めっちゃカッコいいので全く気になりません。

 アルカンターラのシートはめちゃくちゃ座り心地が良いです。私のお尻にベストフィット!!

コーナーリング、ブレーキング

 コーナーリングは楽しいです。

 限界まで攻めることはないので、限界性能がどれほどかは分かりませんが、車重が軽いのでヒラヒラと回ってくれます。

 ただこれもCB1300に乗ったら、抜群のバランスとアップハンドルが織りなす小回りのしやすさに日本車の素晴らしさを再認識させられました。

 ブレーキについてもブレンボが付いていますが、如何せんシングルローターのため、絶対的な制動力は劣っているような気もしますが、普段使いには全く気になりません。

 ただABSだけは欲しかった…

整備性

 まだオイル交換くらいしかしていませんが、非常に良いと思います。

 FJR1300がフルカウルだったので余計に思うのかもしれませんが、全てに手が届くというイメージです。

 FJR1300は冷却水の量を見るのもカウルの隙間から覗かないと行けなかったのに、モトグッチはシリンダーヘッドにさえ、すぐ手が届きます。(手は出しませんが…)

 あとはホイールがキャストホイールだったら言うことないですかね。

積載性

 皆無と言っても良いと思います。

 車検証といざと言う時の六角くらいしか入れていません。

 バイクに乗る時は物を持たないから、全然問題ありません。

 以前のオーナーが純正タンクバックもつけてくれていたので、荷物を持つ場合でも、これで十分です。

総合評価

 当然100点です!!

 今まで色々バイクを乗ってきましたが、ここまでパーフェクトなバイクはありませんでした。

 バイクとしての機能については、他に素晴らしいバイクは多数ありますし、上述の通り、FJR1300やCB1300と比べただけでも、劣っている部分がたくさんあります。

 自分の感性と、体力と運動能力全てを受け入れてくれる懐の深さは他のバイクにはないものだと思います。

 このようなバイクに出会えて私は幸せです。

 今後も気づいたことがあれば、その都度書いていこうと思います。

 ですので、評価が変わる部分も出てくるかと思いますが、気づきの遅いおいさんのためご容赦ください。

 

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